看板に偽りあり?

最初に登録していた家庭教師派遣センターは、
「生徒さんの成績を確実に向上させるために、家庭教師とセンター専任の担当者(そこの会社の正社員さん)ががっちりタッグを組んで、しっかりとバックアップする体制が整えられている」
というようなことを「売り」にしているところでもありました。

しかし実際には、生徒さんの学習プランや指導カリキュラムの作成は、私たち家庭教師の仕事でした。

たしか宣伝では、専任の担当者が生徒ひとりひとりの学習能力や進捗状況に応じた個別のカリキュラムを作成するなど、万全のサポートを行うようなことを高々と謳っていたはずなのですが。

限界を感じ先行き不安に

私が最初に登録していた家庭教師派遣センターではこんなこともありました。

生徒さんの成績が伸び悩んでいて、いくらがんばって指導してもさっぱり成果が上がらないときに限界を感じ、思い悩んで担当者の人に相談してみたのです。

「何かあるときは、いつでも相談ください」と言われていたものですから、てっきり相談に乗ってくれると思うじゃないですか。

ところが「そういことは、そちらにすべてお任せします。」と、拍子ぬけするほどあっさりした対応で何の解決にもなりませんでした。

もっとも、たまたまその人に問題があっただけで、他の担当者の方がどうだったかはわかりませんが。その対応で、先行きが不安になったことだけは確かです。カテキョの派遣センターなんてこれが限界なのかな、と思ったりもしました。

努力が報われない?

家庭教師の仕事そのものは好きでしたし、生徒さんとの相性もよかったという点は幸いだったなと思っています。

それでも正直、ものすごく頑張って指導して生徒さんの成績向上に貢献しても臨時ボーナスがもらえるわけでもなく、時給がアップするわけでもありませんでした。結局2年間、時給は最初の1,100円からまったく変わりませんでした。

さりとて、「最初の話では、成果に応じて時給アップしてくれるはずじゃなかったの?」と言い出す勇気もなく、不満や限界や鬱屈したものを抱えながらかれこれ2年近くはそこの家庭教師センターに登録してアルバイトを続けていたのでした。

ただ、こんな調子では教える側もやる気をなくしてしまい、家庭教師の質も低下するのでは?と正直思いました。